心理学を使って、うまく勉強ができる方法があるみたい!

放送大学、学力と学習支援の心理学を聞いています。

 

この授業・・・心理学を使って、うまく勉強ができる方法を解説しています。

いやー最初に受ければよかった!内容は学校向けですが、かなり詳しく解説しているので、日常で使えるスキルに落とし込めたらいいなと思います。

 

教科書を読んでも頭に入らない時ってありますよね。そんな時は、無理に頑張る前に、どうして分からないかを知るといいそうです。

 

書いてある事を理解するには、前向きな気持ちとちょっと背伸びしたら分かる前知識が必要で、それがないともう呪文にしか聞こえない。がんばって覚えてもすぐ忘れちゃう!

 

例えば、子供に「地球は太陽の回りを回ってるんだって」を教えるのはすごく大変だという話。

 

だって毎日太陽が昇って沈むのを見ているから、ほんとは地球が動いているんだよーって言われても最初はとても信じられない。そこから根気よく教えて行って、だんだんわかるようになる。

 

知っている事と違う事を学ぶのはものすごく難しいんだよ、、、ということでした。

 

あるあるだと思いました。

 

思っている事と違う事を言われたら、最初はそんなバカなって思う。反発してすぐ忘れちゃう。あるいは全然興味もない知らない事を頑張って覚えたとして、これもすぐ忘れちゃう。

 

しっかり覚えるには、読みながら心の中で自分自身に説明したり、できれば誰かに教えるように話してみるのがよいそうです。

 

 

というわけで、第一回目の概要です。

教育の歴史なのでややっこしいのですが、自分がこんな事に巻き込まれてたんだーと思いながら授業を聞いていました。

 

第一回目。学力とはなんだろう?

私は学校から離れてだいぶたちますので、テストではかれる学力=かしこさ、とは言い切れないと実感が強いのですが、先生たちはなかなかこの実感を得られないのかもと思いました。

 

社会に出て自己実現をしていくには、いわゆる学力だけではなく、思考力、判断力、表現力が必要だといいます。

 

うううむ確かに。この後の国語の回でくわしく出てくるのですが、とくに表現力がほしいです!これがなかなか難しくて。その練習のためにブログを頑張ってみようと思いました。

 

「受験戦争」からの学力論争

1960年代から激化した「受験戦争」からの論争。学力を広く捉える広岡亮蔵と学問スキルに限るべきという勝田守一の学力論争が有名。最近は話が噛み合わないことがよくあるので概念を整理しようという流れだそうです。

 

たしかにテレビで論争している人って、話が噛み合わなくって好き放題に言いっぱなしですよね(笑)見てる方はけっこう面白いのですが。

 

ちょっとこれは複雑な気持ちです。意欲や興味関心も見てほしいと思う一方で、年齢や性別(もしかして性格?)で面接を落とされまくったので、点数でみるのが公平でいいなと思いつつも、悩ましいテーマだなと思いました。

 

学力の樹モデル

学力の概念を絵にしたもの。「学力の樹モデル」(志水 2005)はこの絵がわかりやすいなと思いました。

http://teacheers.main.jp/archives/842

 

学力の転移

中世の学校は貴族の子弟が通うところ。ラテン語幾何学などの教養を身に着ける場所でした。直接の役には立たなくても頭の訓練としての勉強が奨励されていました。(このころの様式が明治時代に日本に輸入され、いまの学校の原型になる)

 

1900年代にアメリカの教育心理学者ソーンダイクが「学習の転移はなかなか起こらない」「そんな事より実際役に立つ教育をしようよ」と提案したことで方針がガラッと変わります。

 

おじさまとネコ?

ソーンダイク氏はネコがどうやって学習するかの実験を通してこれらの論を立てていきます。(いやこの資料がね・・・ヒゲのおじさまがネコのかしこさを測り続ける日々でね。尊い・・・尊いよ!ドラマ化してほしい!)

youtu.be

 

そんで日本では明治からずっと教科書主義でやってきたわけですが、、、そこそこ成果があがったこともあって、抽象的な学習か実質的な学習かの議論は決着がついていないのだそうです。うんうん、こんな勉強して何の役にたつんだって反抗しましたねー!

 

勉強の教え方3選

私の頃は先生が黒板に書いて、それをひたすらノートにとる方式でした。教師主導主義というそうです。これはやる気のある学生を引き上げる一方で、意欲をなくして落ちこぼれる学生がでてしまうリスクが高い。

 

そこで学生一人人たのやる気をベースにした学習者中心主義が考えられました。中学・高校ではなかなか導入が進んでいないのですが、小学校では「ゆとり教育」として導入が進み、その影響で教える内容が薄くなって学力が低下したと言われています。(市川 2002)

 

最近の流行りは共同学習。ペアや少人数グループでのコミニュケーションを通じた学習が効果的だという考え方です。セミナーや研修でよく取り入れられていますよね。確かに面白いです。その一方でワイワイしたけど何にも出番がなくて終わっちゃったという人もいて、全員を満足させるのはスキルがいるなと思いました。どうでしょう。

 

人間の認知モデル

認知心理学では、脳にプログラムとデータをインストールして、レポートや討論をおこなうシステムとして人間をとらえています。

 

プログラムと違うのはこれまで得た経験・知識といった内的リソース、道具や他者といった外的リソースを使えること。そうしてシステム全体で見たときにどうやったらパフォーマンスが良くなるかを考えていく。

 

(という事ですが、いやいやこれはコンピューターとプログラムの関係にもっと近い感じがしています。これまでの蓄積や外部のリソースを使う感じもふくめて。)

 

全体で見ていくと、単に知識を詰め込むだけではなく、普段どうやって考えているか(プログラム)や周りのリソースをどれだけ使えるかが大事だという発想になります。なるほど。たしかにパソコンにデータをがんがん入れただけだと、すごく遅くて使いづらいですよね。

 

学校知批判

1980年代にはやった。学校の勉強が社会にでても役に立たないのではという論争。ソーンダイクの時代から100年後。先生がこんなこと覚えても役に立たないとかぼやきながら授業をしていたなー。

 

生きる力

1990年代から中央教育審議会が採用したスローガン。学力、人間性、健康・体力を3つの柱として1998年、2008年の学習指導要領にも使われている。

 

うーん、すばらしい。なんで末端には届いていなかったなー・・・

 

OECDの国際学力調査「PISA」で社会で生活するのに必要な基本的能力「キー・コンピデンシー」を提唱、これを測る国際学力調査が行われ、日本は・・・軒並み低かったそうで。学力低下論争が起きます。そこからどうなったか。

 

ja.wikipedia.org

 

なんだ、日本、がんばってるじゃん!

もっと破滅的にやばいのかと思っていました。

 

以上、ざっくりメモと感想でした。