面白かったー!
世界がキラキラして見えるー!
- 天気の子、ようやく観に行けました。
- (以下、若干ネタバレあり感想です)
- 少し未来の物語なんだけど、懐かしい感じがしました。
- だけど、映画ではそうしたものにスポットが当たります。
- 映画を観た直後は、この世界の何もかもがステキに思えてしょうがありませんでした。
天気の子、ようやく観に行けました。
「天気の子」はニュースやブログやツイッターを見るたび気になって気になって、でも映画で観たいのでネタバレを観ないように回り右しまくっての1ヶ月でした。
新海誠は「君の名は」「秒速5センチメートル」を観たばかりのにわかですが、都市と自然を丁寧に書き込んでいって、そのものの良さを浮かび上がらせる・・・そこらへんの日常がいいものに見える感じがよくって。
それが「天気の子」だともっとすごい事になっていて。映画を観終わってから、ゴミだらけの部屋も、うんざりな毎日も、これがいいんだ、すてきじゃないかって感じがしています。
※イメージです。
すごいよ新海マジック!!!
(以下、若干ネタバレあり感想です)
ビルだらけの風景が愛おしいのがもうデフォルトで、歌舞伎町のギラついた欲望丸出しの欲望丸出しの看板、うざいバニラ、裏路地のゴミっぽい腐った匂いが漂う感じも、愛おしいって演出。すごい、ラブがパワーアップしてる・・・!!!
少し未来の物語なんだけど、懐かしい感じがしました。
映画の後リアルな町をぶらぶらして、映画よりクリーンかも・・・?と思いました。雨上がりだったせいかもしれない。オリンピックに向けて開発が進み、浄化されつつあるからかも、と思いました。
映画だから去年の風景から先の未来を描いているわけで。そうか、もう分岐した未来にいるんだなあ。
旅行にいって、古くていい味出しているビルが、次に行ったら建て替えられて残念だと思った事があります。
地元の人に聞くと「いやいや、あんな古くてボロいビルは恥ずかしい、キレイなビルになって誇らしい」
そんな答えにがっかりして。でも帰ってきて家の近所にそういう場所がある事に気がつく・・・という体験をした事があります。
新宿もそうなのかも。ゴミゴミしている感じを求めてきているのに。いい味でてる、すてきだねって思っているのに、当人は恥ずかしくってしょうがない。何とかしなきゃと片付けられてしまう。
ああーもう!もったいない!
だけど、映画ではそうしたものにスポットが当たります。
薄暗い雨の日々にはポップな音楽と希望あふれるナレーションが。
健康に悪いファーストフードは世界一おいしい食事に。
子供たちだけの生活は自立していて楽しそう。
愛人かと思ったら健全な関係だし、レンチンのからあげは最高においしそう!
思い出すと枚挙にいとまがありません。
世間ではよろしくないと排除されているものから、汚く、不健康で、排除しなきゃというラベルを剥がして、すてきだね、かっこいいね、おいしいね、たのしいね、きれいだねってラベルを貼っていく。
こんなにステキなものに、汚く、不健康で、排除しなきゃってラベルを貼ったのは誰?そいつが「狂ってる」んじゃあないの???
映画を観た直後は、この世界の何もかもがステキに思えてしょうがありませんでした。
今はちょっと落ち着いたかな?
でも、ゴミだらけの部屋も愛おしく思えるって、すごい映画だと思います。