最悪の予感 パンデミックとの戦い

面白かった!

アメリカのコロナ対策のドキュメンタリー。まるで映画を見ているようでした。

 

まず登場人物がカッコいい!!!

中学生研究者、ローラ。

自由研究で感染症モデルを作るエピソードが強い。子供目線のデータ、学校でじゃれあってる様子を加えたら、ものすごく良い予測ができるシステムができた。これがめぐりめぐってアメリカを救う。

 

シンママ保健師、チャリティ。

正義の味方、使命感のカタマリ。お金にならない貧困層や迫害される移民達を感染症から救う。不正を働く病院を封鎖したりするので逆恨みされている。コロナが来た時は上司にいびられ窓際族。

 

ウルヴァリン

2001年同時多発テロのとき、ブッシュ大統領によりバイオテロ対策班として全米から集められた7人の天才。オバマ政権下では数々の感染症対策に活躍、ところがトランプ政権では元のテロ対策のみに縮小。感染症部門はは解散させられバラバラに。

 

それぞれの過去回がまた、めちゃくちゃカッコいいんです。
アメリカのすごさとヤバさを見せつけてくれます。

 

新型コロナ編

そして新型コロナが来襲。それぞれが世界の危機を感じ取り、秘密裏に連絡を取り合い結集します。
わりと早い段階でこれは大変なパンデミックになる、アメリカだけで何十万人もの死者がでると分かるのですが・・・誰に何を言っても握りつぶされる。

 

2019年12月の人達は大災害が来ると信じられないんです。パニック映画でよく見るやつです。ゴジラがくるのに会議ではありえないって結論になってしまう。

2020年1月、中国が大変な事になっても対岸の火事としか受け止められない。

2020年2月、ぽつぽつアメリカにも新型コロナが見つかる。日本のダイヤモンドプリンセス号の調査に来て被害の規模が正確にわかる。ところが何度対策しましょうといってもスルーされる。ワクチンができるまでロックダウンしましょうと言っても握りつぶされる。

2020年3月、死者がバタバタと出てようやくロックダウン。しかし手遅れ・・・現場は大混乱。PCR検査に利権が絡む。ソーシャルディスタンスは冗談、マスク着用も効果がないと報道されたり阿鼻叫喚。

 

そうして、チャリティ&ウルヴァリン「俺たちの戦いはここからだ!」で、続くんです。えーっ、まってまって、いやいやドキュメンタリーにしては出来過ぎでしょう・・・あーーー続きが気になる・・・

 

2021年に読むと辛い内容です。もし、2019年12月に真剣に取り組んでいれば、こんな大災害にならなくて済んだのに。

 

中でも驚きだったのがCDC(アメリ疾病対策センター)がコロナ対策に及び腰であったこと。

トラウマがあったそうなのです。1976年、インフルエンザが大流行しそうで早めにワクチンを4000万人に打ったところで副反応がきつくて重症・死者が続出、ワクチン反対運動が激化してやむなく中止。その後インフルエンザの流行が起こらなかった。

 

先手を打って被害を防いだ。そうすると副反応による死者だけが結果として残る・・・。

 

個人の気持ちとしては分かるんですよ。ワクチンを打って病気にならなかったら、ワクチンを打たなくても大丈夫かな?という気分になるもんね。でも、でも、結果を知っているからチクショウ!!!F○○○○K!!!Sh○○○○T!!!

 

そんなわけで、一周めはシンプルにカッケーって読みましょう。ぜひ。