鼻水がとまらず突っ伏してねる
朝から鼻水がとまらない。
朝のうちはまだ行けるかなというレベルだったけれど
昼過ぎからハクション、クシャン、ずるずるーっの連続。
たちまち箱ティッシュがなくなり、ハンカチでかむ。それもぐしょぐしょになる。
仕方がないので、マスクをして鼻水たれほうだいにしています。
今は、うへーつらいー位で淡々と対処してるけど、いつのまに平気になったんだろう。
以前は人前で鼻をかむのが辛かった。バカにされるんじゃないか。汚いって思われるんじゃないかって。
恐怖と恥ずかしさでパニックになる。けど、鼻は容赦なく垂れてくる。
限界まで鼻をすすって、だんだん間に合わなくてつつーっとが垂れてくる。
顔を真っ赤にしながら袖でふく。拭いても拭いても鼻水はたれてくる。
どうしようもなく、うつ伏せになって鼻水だらけの顔を隠す。
コラー寝るなと怒鳴られる。首をつかんで無理やり起こされる。
ずるーっ伸びる鼻水が顎から胸に垂れてくる。どっとわくクラス、汚ねえと放り出される自分。
暑い日、寒い日、春も夏も。雨の日も晴れの日も。
花粉症の季節が終わってもまだまだ続く。
クシャミをすると前の席の子が嫌がって悲鳴をあげる。
鼻がつまると、息苦しくて頭が痛い。だるい。
先生が何を言っているのか分からなくなる。
目もチカチカして開けられない。ただ、息をして耐えるだけ。
だんだんバイキン扱いされるようになって、汚い汚いと言われ続ける毎日。
アレルギーで全身の皮膚がただれ、ストレスで便秘になり、顔はニキビだらけになった。
家では、困ったねえ、かわいそうにと言われる。
だけど本当に困っている事は、自分がダメな事を知られたら、親にまで嫌われてしまうと恐れて相談できなかった。
多少つらくても這ってでも学校に行く。それが当然と思っていたから、鼻水ごときで休むなんて考えられなかった。
息苦しくて横になる。上になった鼻が通ってすこしだけ楽になる。
細く目を開けて、好きなマンガを読む。頭に入らないけれど気休めになる。
眠っても休まらず、だんだん朝になる。。。
ゆっくりと思い出すと、何て世界にいたんだろうと思う。
この体質は相変わらずだけど、学校をでてしまうとどうって事なかった。
仕事中に鼻水をバイキン扱いして吊るし上げる、そんな職場はなかった。
電車の中で鼻をかんでも、キャアキャア騒がれる事もゴミを投げつけられる事もない。
何をいったい教育していたんだろう、あの学校は。
鼻をかむたびからかった、あの人たちはいまどうしているんだろう?
ただ、ただ、我慢して、終わってしまった、中学時代を思い出す。