学校が辛かったら行かなくてもいい。だけど教育を受けられなかったらどうなるの?

こんにちは。ろばみみです。

二学期の最初の日、子供の自殺が一番多い日だそうです。もしかしたら、私もそうだったかもしれません。

 

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私の場合、遅刻も忘れ物もしょっちゅう、授業はろくに聞いていない、協調性もないと通知表に書かれる子供でした。

当時はADHDという症状も知られておらず、先生の裁量次第で教室から追い出されたり、殴る蹴るの体罰も、給食抜きもやりたい放題。夏休みの宿題をやらなくちゃと思うのに、手に取るのも見るのも嫌で、全く手につかないまま始業式の日を迎えました。

めちゃくちゃ怒られる、何をされるかわからない。今日まで楽しく過ごしてきたのに明日からは地獄が確定している。嫌で嫌で仕方がないのに、学校を休む、自殺をする、と考える事はありませんでした。なぜなら、そういう方法があると知らなかったから。

自殺を考えたのは、もう少し大きくなってから。中学生になりニュースでいじめ自殺が取り上げられてからでした。それから、なるほど自殺という方法もあるんだなと考えるようになったのでした。不登校という方法は高校生になってから知りました。知ってさっそく実行した。一年生の一学期でした。

子供の自殺や不登校はどんなものか。思い出をたどっていくと、知るか知らないかの違いだけで、できそうなら早速やってみる。ただそれだけでした。

 

だから、自殺以外の方法を教えてくれている、このメッセージはいろんな子供を救っていると思う。

 

 

今日明日にもやっちゃうか。そう考えている子供を、まず救うには「学校に行かない」これでいいと思う。

だけど「学校に行かない」事で失われたものを考えると、めでたしめでたしって喜べない。

私が受けたいじめはこんな事でした。

1. 身体的な攻撃殴る・蹴るなどの暴力行為

2. 精神的な攻撃人格を否定するような暴言、威嚇、「辞めさせるぞ」などの脅迫

3. 人間関係からの切り離し無視をしたり、孤立させたりすること

4. 過大な要求業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことを強制したりすること

5. 過小な要求仕事を与えないこと、能力とかけ離れた程度の低い仕事のみをさせること

6. 個の侵害個人的なことをしつこく聞いたり、休日の付き合いを強要したりすること

パワハラの6類型 : 厚生労働省

www.no-pawahara.mhlw.go.jp

 

これを全部学校でやられていた。「逃げる」ことを知らなかったから、ひたすら我慢した。そういうものだと思っていたから、大人になって仕事でパワハラを受けた時、同じように我慢した。そしてメンタルを壊した。

 

特に、3. 人間関係からの切り離し、これの影響が大きかったと思う。

10歳から18歳、人間関係について学ぶ時期に、他の子供と関わる事を著しく制限された。空気を読めない、人の気持ちがわからないという症状も、この時期に学べていたらかなりカバーできたんじゃないかと思う。教科書を開くだけでオエッとなって勉強ができなくなった。教育の機会を奪われたと思う。まじで憲法違反で訴えたい。給食費を返せー!

 

だから不登校してよかったんだけど、その次がない。適応するか、ひきこもるか。用意されたのは二択だけ。そこから必死で逃げて、さんざんパワハラ受けながら必死で働き勉強した。時々気の合う人がいた。助けられた。どうにかこうにかロープをつかんだ。

 

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ロープを掴めなかった人はどうなったんだろう。。。時々夢にでる。

 

就労移行支援や発達障害の自助会に行ってショックだったのが、子供の頃に不登校で学ぶチャンスがないまま、大人になった人がずいぶんいるって事だった。働く事も学ぶ事もできず大人になり、中年になり、老年に至る人もいる。

 

療育も、フリースクールも、さまざまな支援制度も。必死でもがいた人にしか届いていない。それも結構バラバラで不安定。掴んでそこから生き延びるにも、相当な力が必要で、途切れる事もある。腐る事もある。

学校に適応できないけど勉強したい。そういう子達は日本では教育を受けられないから外国にいくそうだ。

学校以外の学びの場が「ひきこもり」しか用意されていないって、あまりに厳しくないですか。他に手段は作れないのか。埋められない谷なのか。

 

あーもう!むかむかしてきた。私も教育を受ける権利を行使したい!いったいどうしたら良いんだろう?