NHKスペシャル「“不登校”44万人の衝撃」に衝撃をうけました。
衝撃的な内容でした。44万人。およそ8人に1人ってめってちゃくちゃ多くないですか!?
「学校に行っても教室に入れないなど、不登校の一歩手前の「隠れ不登校」の生徒が増加している。その数は中学生だけで33万人。不登校の生徒とあわせると実に44万人の生徒が学校をめぐって苦しんでいる」のだそうです。
私も小・中学校がとても苦しくて、友達はおらず、しょっちゅういじめられ、授業にはついていけず、でも親の仕事が大変な時期だったので、なんとか心配させたくなくて、ずっと我慢していました。でもとうとう耐えきれなくなり、高校を中退し、大検とって大学へ行き、ITバブル→就職氷河期→大震災→発達障害からの二次鬱→NoW!という身の上ですが・・・
今の子たちはどうなんだろう。気になって見はじめたら、めっちゃくちゃトラウマえぐられまくりでしたー・・・
不登校の原因は先生に言えない。
まず、不登校の原因をしらべるためにアンケートが行われました。
そして驚きの結果に!!!
文部科学省ー学校で行われた結果とNHKが直接当事者に聞いた結果が大幅に違ったのでした。
学校から生徒達に聞いた結果は、家庭その他の要因となっていましたが・・・
NHKのアンケートでは、学校の先生やいじめが原因であるという答えが大半でした。
グラフのあまりの違いに驚きました。そりゃアンケートを配って回収する人にあなたが悪いんですと回答するのは、大変に勇気がいることですよね。
その中で「不登校の原因をうまく説明できない、なんだか分からないんだけど心が折れちゃったんだよね」という意見が紹介されていました。困難に直面したときに、心の中で起きている反応を最初はうまく説明できないのはよくあることです。そんなとき誰かに相談できたらいいのですが、、、「相談するとクラスに戻される だから相談するのが嫌だ」という意見がありました。本当のことを話すと不利になってしまう。これでは何が起こっているかを探ることは難しいでしょう。
不登校の実態を知るために、広島の中学校に1年間の密着取材(すごい)
最初に、不登校の対策として、学校をより規律正しくしていこうと言うシーンがありました。黙々と無言で掃除、元気よく挨拶。確かに良くなります。でも、ついていけない子を明確に排除する結果になっていました。「つぶぞろいの人材育成」が目的であればこれでもいいのでしょうが・・・
うわー・・・
— ろば耳@ADHD (@robamimim) May 30, 2019
規律を守って不登校が治るかよー#不登校 #NHK
実は似たような体験をしたことがあります。禅寺でした。心を鍛えるために無言で廊下を雑巾でピカピカに磨きました。元気よく挨拶をしました。座禅を組んで、1日に何回かじっと無になる時間を持ちました。メンタルがすっきりして心が強くなったと思います。逃げる人もいましたが、禅寺ではオッケーなんです。
ところが、今の学校では合わなくても無理矢理に合わせようとします。そりゃー病気になるよ。お腹が痛くなるよ。うつ病になるよ。。。
次に、広島の不登校問題を解決するために、横浜から実績のある校長先生が呼ばれました。学内にフリースクールを作り、学校のシステムに馴染めない子供をここで受け入れる。一定の効果があったということでした。
最初は、教室に入れない子は汚くてうるさい印刷室のすみっこに机を置いて一生懸命自習していました。これが 精一杯の配慮だった ということです。学内フリースクールが導入されてからは、落ち着いた居心地のいい部屋で、担任の先生と目標を作り、分からないことを聞いたり、仲間同士で助け合って学習を進めていました。ビフォーアフターで雲泥の差です。ほっとしました。
学内フリースクール、いいな。
— ろば耳@ADHD (@robamimim) May 30, 2019
教室に戻すのを目的としない、いいな。#不登校 #NHK
そうして、ようやく不登校の原因が見えてきました。
A君は学習障害があり教室のカリキュラムにはなじみませんでしたが、学内フリースクールでは、積極的に勉強ができて、特に数学が得意になったのでした。
B君は家庭の事情でお弁当を持って来れなかったのです。。。お腹が空いて勉強どころではなかったのです。。。こういう子、実は結構いるんじゃないでしょうか。ここででは、A君がB君のために、ご飯を炊いて、おにぎりを作って食べさせて、ようやく勉強に手をつけることができたのでした。
Cさんは友達がいません。友達がいない苦しみはよくわかります。学校の中で、クラスの中で、みんなワイワイ楽しそうにしている。それを横目で見ながら、どこにも居場所がない。ひたすら悲しい時間です。そして、ひとりぼっちでいると突然襲撃されたりする。いじめのターゲットになりやすい。
でも学内フリースクールでは安全に過ごすことができるのでした。だけどそんなある日、修学旅行のしおりが渡されて、あー楽しそうだな 修学旅行行きたいなって言う。この子も成長したねってみんな喜ぶ。だけど三泊四日。行って帰って何があったのか・・・そこからまた学校に 通えなくなっていました。何でって・・・想像つかないかな。
違うかもしれないけど、私の時は、どの班にも入れず、ひとりぼっちで四日間を過ごしました。夜はみんな盛り上がっていろんなお話をしているのを 耳を塞いで朝になるのを待ちました。写真屋さんがついてきて、後日、その写真が廊下にずらりと並んで、みんなどの写真を買おうかなって選んでいます。たくさんたくさんあるのに、私の写真はひとつもない。。。これでマトモでいられる?
一方、オランダでは「イエナプラン」という自由な学習にシフトして行きました。広島の先生たちでこれを視察に行きます。教室の中で ゴロゴロしたり立って勉強したり、音楽を聴いたり・・・。みんな自由にやりたいことをやりたいように勉強しています。
年長さんが 年少さんを よく教えています。勉強がどの程度進んだかはいつでもテストを受けて確認することができます。学校と合わない場合は、簡単に転校することができます。以前はずいぶん不登校が多かったそうですが、今はほとんどいないそうです。
オランダのイエナプラン、いいなあ。
— ろば耳@ADHD (@robamimim) May 30, 2019
学校は幸せになる場所。
不登校の子がいるのは、何かがうまくいっていない証拠。
合わなければ転校できる。
#不登校 #NHK
視察の後で、広島の先生が激論していました。規律がないと学校が維持できないと不安がり、では規律に入れない子供たちをどうしたらいいんだろうと。ああいいなと思いました。価値観の違う人たちのざっくばらんな議論。これほど世の中を変えるのに有効な手立てはありません。
ゲストの平田オリザさんによると、学校は学力と社会性を養う場である、だけど今の仕組みでは一度落ちこぼれると復帰するのが非常に難しい。あるいは自分の理解が進み過ぎてしまうと、授業が大変つまらないものになってしまう。社会性だってずっとハブられていたら、何ひとつ身につかない。
平田オリザさん 「異年齢の子たちがいっしょになることで、甘えられる自分、しっかりする自分、いろんな自分を体験しながら社会性を身につけていく。」そういう場があるといいな。
— ろば耳@ADHD (@robamimim) May 30, 2019
#不登校 #NHK
学校という仕組みがぴったり合う8割の子供にとっては天国なんでしょうが、どう頑張っても合わない2割の子供にとっては いっそ排除してくれた方が、まだ幸せになれるチャンスがあるというのが、不登校44万人の現実なんだろうなあと思いました。
そして中学校の卒業式。もらい泣きしちゃいました。学内フリーがなかったらどうなってたんだろう。とにかくこの子たちの、心の礎となる経験が積めたこと、素晴らしい取り組みだと思いました。
最後に叫ばせてくれ!!!
学校に通いたかったよー!
— ろば耳@ADHD (@robamimim) May 30, 2019
勉強したかったよー!!!
社会性を身につけたかったよー!
不登校で通えなかった人に、教育を受ける権利を使わせてくれよー!!!#学校ムリかも #不登校 #NHK
どちくしょうだよ!こんちくしょーーー!!!